早いもので師走になりました。先月から夜の打合せは全て「忘年会」の名目でお呼びがかかり始め、「宴会大好き」の性格が災いし全てをお受けしています。女房は「誘われ上手だネ」と言ってくれます。喜び一杯で参加を繰り返しています。呼んで頂けるのはありがたいことです。月並みですが一年間お世話様になりました。
それにしても、なんと言う年の瀬なのでしょうか?凶悪犯罪のオンパレード。それも、許すことの出来ないのは小学生を殺すという、あってはならない事件。更にマンション・ホテルの違法建築ですが、刑法上の犯罪にも思える内容です。人の命が軽く扱われた結果の悪行に対しては、その代償は高く関わった全員は財産没収の上、購入者のローン完済の期間を償い続ける「期間懲役刑」をもって刑務所に入って頂きたい。しかし、世論はその尻拭いに税金投入の方向に。何ともやれ切れない気持ちです。
アブノーマルな事件や出来事を見ているうちに、つくづくこの国がいやになりました。このままでは、日の丸を背に「戦っている」自衛隊の皆さんやスポーツの国際競技で「戦っている」選手は、日本人でいることに胸を張れません。「この国の心が病んでいます」。
子供を巻き込む殺人事件に都会と田舎の区別がなくなりました。田舎に住んでいれば隣近所の心通うお付き合いが都会に比べてあって安心感があったのですが、犯罪は広島・栃木・京都の宇治市の田舎で堂々と行われたのです。抵抗できない子供をなぜ殺さなければならないのか、普通では理解できません。子供は国の宝です。少子高齢化が進み、この国には子供が一人でも必要の筈です。このような異常な事件が続けば、これから結婚・出産に影響が出てきます。だから歴史的大事件なのです。もっと真剣に一人ひとり考えなければならない事件です。「安全な場所はこの日本には存在しない。あるとすれば、自由のない刑務所だけ。交通事故も殺人も詐欺もありません。」
一連の建物大騒動は、一部の建築・設計者の事なのでしょうが、国民=生活者が見る眼は、不動産・建築業者をひとつの枠として我々も同罪と見られる事でしょう。建築・不動産に関わる全ての方は、小学生でならった生活の三大要素「衣食住」の基本的な礎を支える産業に従事していると言う「誇り」を持ち、社会に役立つ信頼ある産業にまで回復するよう血の滲む努力が必要になると思います。
この20年間を振り返れば、経済も社会も全て目まぐるしく、大いに変わりました。パソコンの普及、インターネット網の拡大、通信機器の飛躍的進歩、高速交通網の整備などにより、経営者も社員も毎日が新しい情報と機器の中で、一面ではその便利さを享受しながら、その反面ではネットを利用した新たな犯罪が発生し、「出会い系サイト」による低年齢層の性犯罪など犯罪の複雑化と機械に管理されるような味気ない社会の出現であったと思います。その結果が殺伐とした現代なのでしょうか。
一部の公共事業は便利さと、地域の活性化(都会化の推進)を求める代償で自然を壊し、いらない施設を作りました。田舎には立派な建物が残りましたが肝心の人間が少なくなりました。田んぼにはドジョウもおりません。すべて無駄使いの構造。この構造計算は、本来我々生活者が真剣に視ることができれば防げるものと思います。
「病んでいる日本」は今後も適切な治療をしなければ、極めて危険な時代に突入することは確実です。そのためにも一人一人が眼力を強化しましょう。「観音の力」です。来年も宜しくお願いいたします。
2005.12.15
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