国道252号線(沼田街道)を会津只見方面に向かう。虚空蔵尊圓蔵寺(柳津町)が正面に見える大きな赤い橋を渡りながら圓蔵寺向けて車中から旅の無事を祈りつつ手を合わせる。その下は、雪解けの水を満々と湛える只見川がゆっくり流れている。大河に沿って上流に進むと次は「桐の里」会津三島町である。人口のピーク時は、この只見川の開発事業即ち只見川流域の発電所建設の時と重なる。柳津・三島・金山・只見いずれの町も戦後はこの電源開発で栄えた町だ。現在は2100人でピーク時は7700人であったらしい。
「桐は伐採しても何代と萌芽し、その尽きることを知らざる木」と言い伝えられている。「20年で成長するから女の子が生まれたら桐を植え、お嫁に行く時に桐タンスを作る」とも聞いたことがある。又、桐タンスなどは削り直しが可能で幾世代に渡り使用できる重宝な木である。軽くて丈夫な桐の下駄などは貧乏学生では高値の花であった。最近では桐の木で「サーフボード」を作っているとテレビで知った。
三島町の中心は会津宮下駅で一日上り下りとも6本が停車する。駅員さんが切符を売ったり安全確認や掃除をしたりしている。駅はとてもきれいであった。国道252号は新しい橋とバイパスに変わり、駅の周辺は旧街道となったので、通学時間は賑やかであろうが、日中は車も人の往来も少なく寂しい感じがした。プラットホームを写真の収め、改札口を通ると左手にピンクと白が一緒に咲いている一本の桜が目に飛び込んできた。沼田街道沿いの桜は長く楽しめる。例えば柳津の桜は散っても三島では満開。金山町では7分咲き、只見ではまだ5分咲きと言う感じかな。
「桜は4月の末でも十分楽しめるから、忙しくて見逃した方は一度来てくなんしょ!自分で作ったおにぎり持ってこらんしょ。桜の下で食べるのはうまいからなし。」

2009.4.26撮影







